皮フ科

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にきび

にきびは、尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という顔や背中、胸などにできる皮膚の病気です。思春期に多くみられますが、成人に発生する思春期後ざ瘡、いわゆる大人にきびもあります。大人にきびは女性に多く、ストレスや不規則な生活、睡眠不足、不適切なスキンケアなどが悪化因子となります。

にきびには、四つの段階があります。まず、多量に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、皮脂が溜まった面皰(めんぽう)という状態。面皰には、毛穴の先が閉じた白にきびと、開いた黒にきびがあります。

さらに炎症を起こすと丘疹(きゅうしん)と呼ばれる赤くぶつぶつした状態になります。
丘疹がひどくなると膿が溜まり、膿疱(のうほう)となります。膿疱の炎症が強く毛穴周辺の皮膚に障害を与えると、凹凸した状態の瘢痕(はんこん)を残すことがあります。

いぼ

一般的に「いぼ」と呼ばれているものには、ウイルス性疣贅(ゆうぜい)や伝染性軟属腫、脂漏性角化症など、さまざまな種類があります。また、悪性腫瘍の場合もあるため、慎重に診断する必要があります。

さまざまな種類があるいぼですが、よくみられるいぼが子どもの手足にできる尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)です。また、顔や足の裏にできるいぼも、見た目は異なりますが尋常性疣贅の仲間で、これらは基本的には良性のいぼです。

尚、いぼのウイルスの中には、皮膚がんや子宮がんなどの原因になるものもあるため「たかがいぼ」と軽く扱わないことが大切です。

乾癬

乾癬(かんせん)とは、盛り上がった紅斑(こうはん)の上を銀白色の皮膚の粉がかさぶたのように覆う慢性疾患です。頭部、肘、膝、臀部、下腿伸側などにできることが多く、患者さまの約半数にかゆみがみられます。また、爪の変形、関節炎をともなうこともあります。

ほとんどの患者さまが尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)と呼ばれる種類ですが、全身に発疹が起こる乾癬性紅皮症や重症の汎発型性膿疱性乾癬などの場合もあります。

原因ははっきりとわかっておらず、遺伝的な要因に不規則な生活、食事、ストレス、感染症、薬剤の使用など、さまざまな環境因子が加わることで発症するといわれています。

手湿疹

手湿疹とは、外からの刺激物やアレルゲンの接触により発症する接触皮膚炎です。手湿疹には、刺激性接触皮膚炎、アトピー型手湿疹、アレルギー性接触皮膚炎、蛋白質接触皮膚炎(接触じんま疹を含む)と主によっつの種類があり、それぞれで原因や治療法が異なるため、しっかりと診断・治療することが重要です。

例えば、手湿疹の約7割を占める刺激性接触皮膚炎の場合、直接、化学的な刺激が皮膚を傷つけて、乾燥や鱗屑(りんせつ)軽度の紅斑を起こります。さらに短期間に強い刺激を受けた場合や刺激を長期間受け続けた場合は、湿疹様の紅斑や小水疱が起こり、慢性期になると皮膚が厚くなったり、亀裂が目立ったりします。

水虫

水虫とは正式名称を白癬(はくせん)といい、白癬菌というカビが足に繁殖することが原因で起こる皮膚病です。

水虫は、足の裏に生じた水ぶくれが破れて皮がむける小水疱型、足の指の間の皮がむけて白くふやける趾間(しかん)型、まれに起こる、足の裏全体が硬化してヒビやアカギレのようになり、爪の水虫を合併している角質増殖型のみっつに分類されます。尚、小水疱型と趾間型も長期間放置することで爪の水虫を合併することがあります。

爪の水虫(爪白癬【つめはくせん】)

爪白癬は、白癬菌という生きた水虫菌が爪の中で活発に繁殖している状態です。

白癬菌とは、いわゆる水虫の原因菌。白癬菌が足にいれば足白癬(水虫)で、爪の中に侵入すると爪白癬。この爪白癬は立派な感染症の一種で、爪の病気の中で多く見られます。

帯状疱疹(たいじょうほうしん)

帯状疱疹は、水痘(すいとう)発症後に潜伏感染した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することによっておこる疾患で、体の片側に、神経支配に沿ってピリピリとした刺すような痛みがおこった後に、皮膚があかくなり、水ぶくれができる病気です。

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